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ボリンジャーバンドとストキャスティクスを組み合わせたトレンドフォロー手法

FXトレードで成功するためには、相場の動きに合わせてエントリーすることが重要です。しかし、相場の動きは常に予測できるものではありません。

そこで、テクニカル分析の指標を使って、相場の変動を分析することが有効です。テクニカル分析の指標の中でも、ボリンジャーバンドストキャスティクスは、相場のオーバーボート(買われすぎ)やオーバーソールド(売られすぎ)の状態を判断するのに役立ちます。

この記事では、ボリンジャーバンドストキャスティクスを組み合わせたトレンドフォロー手法について紹介します。

ボリンジャーバンドとは

ボリンジャーバンドとは、相場の変動を分析するためのテクニカル指標の一つです。この指標は、中央帯と呼ばれる最近の終値単純移動平均(SMA)と、上下のバンドと呼ばれる中央帯から標準偏差(StdDev)を加算または減算して計算されるバンドで構成されています。

ボリンジャーバンドを使うと、価格の変動が通常の範囲内であるか、それを超える変動が起きているかを把握することができます。バンドが狭まるほど、価格の変動が小さくなり、バンドが広がるほど、価格の変動が大きくなる傾向があります。

ボリンジャーバンドの上限と下限は、価格の反発が起きやすい領域です。価格が上限を超えると、上昇トレンドが続く可能性が高くなります。逆に、価格が下限を下回ると、下降トレンドが続く可能性が高くなります。ボリンジャーバンドは、相場の変動を視覚的に捉えることができるため、トレンドフォローの戦略に役立ちます。

ストキャスティクスとは

ストキャスティクスは、チャート上の売買圧力を測定するためのテクニカル分析の指標です。具体的には、最高値と最安値を比較し、現在の価格がどれくらいの範囲にあるかを示す数値を算出します。この数値を使って、市場がオーバーボート(買われすぎ)またはオーバーソールド(売られすぎ)の状態にあるかを判断することができます。

ストキャスティクスは、%Kと%Dという2つのラインで表示されます。%Kは最新の終値が最近の範囲のどこに位置しているかを示し、%Dは%Kの移動平均を表しています。通常、%Kが80以上の場合はオーバーボート領域、%Dが20以下の場合はオーバーソールド領域とされます。

ストキャスティクスを使って取引をする際は、主にオーバーボート領域とオーバーソールド領域のシグナルに注目します。%Kが%Dを上抜けるタイミングで買いシグナルと判断し、逆に%Dが%Kを下抜けるタイミングで売りシグナルと判断します。

トレンドフォロー手法

ボリンジャーバンドストキャスティクスを組み合わせることで、トレンドフォロー手法をより効果的に利用することができます。ボリンジャーバンドは、価格の変動範囲を示すバンドで、上限や下限で価格が反発する確率を利用します。

ストキャスティクスは、市場の過熱状態を示す指標で、オーバーボートやオーバーソールドの領域で反発する確率を利用します。

上昇トレンドの場合は、ボリンジャーバンドの上限を突破したタイミングや、ストキャスティクスがオーバーソールド領域から上抜けするタイミングで買いエントリーすることが有効です。具体的には、以下のような手順で行います。(下降トレンドの場合は逆なので省略)

- まず、ボリンジャーバンドの中央帯が右肩上がりになっていることを確認します。これは、上昇トレンドが発生していることを示しています。
- 次に、価格がボリンジャーバンドの上限に近づいていることを確認します。これは、価格が上昇トレンドの勢いを増していることを示しています。
- さらに、ストキャスティクスがオーバーソールド領域(20以下)にあることを確認します。これは、市場が売られすぎていることを示しています。
- ここで、価格がボリンジャーバンドの上限を突破し、かつ、ストキャスティクスがオーバーソールド領域から上抜けするタイミングを待ちます。これは、価格が上昇トレンドを継続することを示しています。
- このタイミングで買いエントリーをします。ストップロスは、ボリンジャーバンドの中央帯や下限に設定します。利益確定は、価格がボリンジャーバンドの上限に接近したときや、ストキャスティクスがオーバーボート領域(80以上)に入ったときに行います。

このように、ボリンジャーバンドストキャスティクスを使って、上昇トレンドや下降トレンドの中で有利なタイミングでエントリーすることができます。もちろん、これらの指標だけではなく、他のテクニカル分析ファンダメンタル分析と組み合わせて判断することが重要です。また、リスク管理にも十分な注意を払い、感情的なトレードを避けることが大切です。